日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 グロート(Klaus Groth)ぐろーとKlaus Groth(1819―1899) 北ドイツの方言詩人。ホルシュタイン地方のハイデに生まれる。初め就いた仕立職に満足できず、独学で師範学校に入り故郷で教師となる。彼の詩の大部分は、デンマーク支配の難を逃れて渡ったフェーマルン島に滞在中成立した。低地ドイツ語正書法確立にも貢献し、キール大学から教授として招かれる。出世作『青春の泉』(1852、71)はホルシュタイン方言の文学的表現力を実証してみせた詩集である。[鈴木隆雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例