ケニア高原(読み)ケニアこうげん(その他表記)Kenya Highlands

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケニア高原」の意味・わかりやすい解説

ケニア高原
ケニアこうげん
Kenya Highlands

ケニア南西部の高原。東はケニア山山麓から西はウガンダ国境に及ぶ。標高 1500~2400m。一年中日本の春秋に相当する気候で,年降水量は 700~1200mm前後。肥沃な土地が多く,国の人口の5分の4が集中。 20世紀初頭からイギリス人入植者が相次ぎ,最も肥沃なキクユランド (面積約4万 7000km2) の 93%を奪い「白人高原」と称した。独立後イギリス連邦開発基金の援助により,白人所有地の買上げとアフリカ人への分配が行われた。酪農が盛んで牛乳,バター,チーズなどを産し,農産物はコーヒー,茶,サイザルアサ綿花トウモロコシサトウキビ,豆類,芋類など。幹線道路や鉄道網が走り,首都ナイロビを含む国の心臓部にあたる。

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