コカンド(英語表記)Kokand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コカンド」の意味・わかりやすい解説

コカンド
Kokand

ウズベキスタン東部,フェルガナ州の都市。フェルガナ盆地西部にあり,ソフ川にのぞむ。 10世紀からこの地にあった町は 13世紀にモンゴルに破壊され,現在の町は 1732年に建設された城塞から発展したものである。その後コカンド・ハン国の首都となり,交通,手工業宗教の中心地として栄え,1876年ロシアに征服された。化学肥料,靴下,綿花洗浄,食品などの工場が立地する。かつてのハンの宮殿に郷土博物館があり,教育大学をもつ。フェルガナ環状鉄道が通り,タシケントと結ぶ幹線鉄道が市で分岐する。人口 17万 5000 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android