コラーゲン注射法(読み)コラーゲンちゅうしゃほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コラーゲン注射法」の意味・わかりやすい解説

コラーゲン注射法
コラーゲンちゅうしゃほう

皮膚軟部組織陥凹・変形部や,加齢によってシワができた部位コラーゲン注入して修復する方法。眉間や額,鼻唇溝部のシワでは,1本のシワについて1,2回の注入で矯正できる。かつてはパラフィンやシリコン剤の注入などが試みられたが,いずれも異物反応による副作用の危険が高く,満足のゆく結果が得られなかった。コラーゲンは牛の真皮から抽出・精製したもので異物反応が少なく,世界ですでに 20万人以上が,この治療を受けたと推定されている。注入に当たっては事前に約1ヵ月間,組織反応の検査を行なう必要があるが,外科的な手術なしで済む利点がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android