眉間(読み)ミケン

デジタル大辞泉 「眉間」の意味・読み・例文・類語

み‐けん【眉間】

まゆと眉との間。額の中央。「眉間しわ
[類語]おでこ

まゆ‐あい〔‐あひ〕【眉間】

眉と眉との間。みけん。
「異形は手をのべ、百島が―を、割れてのけとはったと打つ」〈浄・用明天王

まみ‐あい〔‐あひ〕【間/眉相】

みけん。「―にしわを寄せる」
まゆ。
女郎の―は、立花ていはばひかへの様なる物なり」〈ひとりね・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「眉間」の意味・読み・例文・類語

み‐けん【眉間】

  1. 〘 名詞 〙 眉と眉との間の部分。また、額(ひたい)の中央。ひたい。
    1. [初出の実例]「出雲臣僧、年拾弐歳、小子、眉間墨子」(出典:正倉院文書‐神亀三年(726)山背国愛宕郡雲上里計帳)

まゆ‐あい‥あひ【眉間】

  1. 〘 名詞 〙 眉と眉のあいだ。みけん。まよあい。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「百嶋がまゆあひを、割れてのけとはったと打つ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)職人尽し)

び‐かん【眉間】

  1. 〘 名詞 〙 まゆとまゆとの間。みけん。
    1. [初出の実例]「入り来る客を見るより喜色は忽ち眉間(ビカン)に上りぬ」(出典:不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉中)

まい‐あい‥あひ【眉間】

  1. 〘 名詞 〙 「まゆあい(眉間)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「利欲に依て人のまいあいを守てついしょうをしまわるは」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一)

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普及版 字通 「眉間」の読み・字形・画数・意味

【眉間】びかん

両眉の間。〔呉越春秋、王僚使公子光伝〕(伍)子胥(ししよ)に之(ゆ)く。乃ち被髮佯狂(やうきやう)す。~王僚、其のなるを怪しむ。身の長(たけ)一十圍、眉一尺。王僚與(とも)に語ること三日、辭、復する無し。王曰く、賢人なりと。

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改訂新版 世界大百科事典 「眉間」の意味・わかりやすい解説

眉間 (みけん)

左右のまゆ(眉)の間にはさまれた平らな場所をいう。生体では,皺眉筋(すうびきん)という表情筋のために,著しいしわができることがある。骨格では,前頭骨の眉(び)隆起の間にはさまれる部分で,人体計測点の一つであり,頭長の基点をなす。
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世界大百科事典(旧版)内の眉間の言及

【ひたい(額)】より

…《和玉篇(わごくへん)》では顙(そう),(せん),(つい),題(てい)をひたいのこととしているが額をあげていない。だが《和名類聚抄》では額を比太比と読ませて,これを東斉では顙といい幽州では顎(がく)というと述べており,《和漢三才図会》も額(がく)は顙や顎と同じだとして,人の眉間(みけん)の間が顔で髪際の前が額だと説明している。なお,ここであごは顎でなく〈頷(がん)〉である。…

※「眉間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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