コロプレスマップ(英語表記)choropleth map

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コロプレスマップ」の意味・わかりやすい解説

コロプレスマップ
choropleth map

区画別段彩図ともいう。統計地図の1つで,統計区ごとにそこの統計量段階区分で色区分した指定色を塗った地図。おのおのの統計区の広さがほぼ同じ場合は,分布の状況がよく表わされる。統計区内は同じ色調で示されるので,等質の印象を与える。表わす統計量が絶対量の場合は実情と異なった印象を与えるおそれが生じる。たとえば,日本の県別米収穫量の絶対量を段階区分して,それに基づいた県別のコロプレスマップをつくると,北海道が米作県の印象の地図となる。したがって,統計区の面積大小の違いが大きいときは,単位面積あたりといった相対量に直したうえでのコロプレスマップにする必要がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android