コーヘン(読み)こーへん(英語表記)Hermann Cohen

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コーヘン
こーへん
Hermann Cohen
(1842―1918)

ドイツの哲学者。新カント学派のうち、ナトルプと並ぶマールブルク学派の創立者の一人。アンハルト公国のコスビッヒに生まれ、ブレスラウ、ハレ、ベルリンの各大学で哲学、数学、自然科学を修め、1876年に師ランゲの後継者としてマールブルク大学正教授となり、1912年辞職後はベルリンのユダヤ系神学校で哲学を講ずるかたわら、著作に努めた。彼は、カントを解釈しつつ、その超越論的方法を高く評価し、認識の対象よりはその活動に目を向けて、対象の産出としての経験の概念を純粋に取り出し、この能動的経験がすべての真の学問的認識活動、真の行為、真の文化的創造活動を貫いているゆえんを示した。この見方は、『純粋認識の論理学』『純粋意志の倫理学』『純粋感情の美学』の体系三部作においてさらに周到に展開されている。門下にカッシーラーがいる。[坂部 恵]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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