サイバー・ユニバーシティ

大学事典 の解説

サイバー・ユニバーシティ

情報技術としてのコンピュータ・ネットワークが形成する情報空間をサイバースペースといい,それを活用した大学のこと。サイバー大学はそうした大学を指す普通名詞であるが,自大学の名称に用いている場合もある。日本にそのままサイバー大学と称する大学があり,韓国ではソウル・サイバー・ユニバーシティなど,2013年現在で21大学が展開している。バーチャル・ユニバーシティ,オンライン・ユニバーシティなどとほぼ同義であるが,バーチャル仮想という意味で必ずしも情報技術を用いていることを意味しないのに対して,コンピュータ・ネットワークを用いているという点を明確に示している。だが,オンライン・ユニバーシティはオンライン・コースという言い方もできて,それがどういうプログラムなのか明確なのに対して,サイバー・ユニバーシティは強烈な印象を与えるものの具体性に欠ける。またサイバーという用語自体に流行語的な様相があり,旬の時代が過ぎ,影が薄くなっている感がある。
著者: 舘 昭

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android