ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サウスオーストラリア州」の意味・わかりやすい解説 サウスオーストラリア〔州〕サウスオーストラリアSouth Australia オーストラリア中南部の州。乾燥した地域で,十分な降水は南東部に限られ,年降水量 300mm以下の地域が 88%を占める。したがって人口および農牧業は南東部に集中。流刑植民地の歴史をもたない唯一の州で,1836年の自由移民入植が起源。 42年に植民地となり,56年に議会政治体制が発足,1901年の連邦結成により州となった。州都はアデレード。小麦,大麦,羊毛,酪農,果樹などの農牧業が大規模に行われ,特にワイン生産は同国第1位。ミドルバック地方の鉄鉱石産出は同国有数で,ワイアラはその積出港であるとともに鉄鋼業が盛ん。州北東部のギジアルパの天然ガスは,アデレードだけでなくニューサウスウェールズ州の工業都市へもパイプラインで移送されている。アデレード周辺では自動車,石油化学などの工業が発達している。面積 98万 4000km2。人口 140万 655 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報