サクルー原野(読み)さくるーげんや

日本歴史地名大系 「サクルー原野」の解説

サクルー原野
さくるーげんや

滝上町の南西部にある。柵留さつくる(八五二・三メートル)藻瀬狩もせかる(九二五・七メートル)の東斜面に流れを発するエダマサクルー川・矢口やぐち川などの沢を合したサクルー川が北東へ、さらにほぼ東へ流れる。同川流域を中心に開けた沖積平野。平野部の中央を主要道道士別しべつ―滝の上線がサクルー川に並行して走る。アイヌの人々は夏季サクルー川を遡上し分水嶺を越え、上川側の天塩川に通じる川筋を利用して交流路としていた。「北見州経験誌」に「シヤクル川巾拾間、此川水源テセウ天塩州ノ事之方ニ通ジ、天塩土人冬分往返シ」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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