サテライトキャンパス(読み)さてらいときゃんぱす

デジタル大辞泉 「サテライトキャンパス」の意味・読み・例文・類語

サテライト‐キャンパス(satellite campus)

大学が、校舎以外の場所に設置して授業などを行う施設公開講座や社会人向けの夜間授業などに利用される。遠隔会議システムを用いて、校舎で行われる授業に参加できるものもある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大学事典 「サテライトキャンパス」の解説

サテライト・キャンパス

学則や寄附行為で定められた法人所在地以外の場所に設置されるキャンパスを指し,大学設置基準で定める校舎および附属施設に該当しない施設である。大学院(キャンパス)における社会人学生の学習ニーズの上昇に対応する形で,2003年(平成15)文部科学省告示43号において,「大学が授業の一部を校舎及び附属施設以外の場所で行う場合について定める件」の要件を満たす場合,教育研究の一部をサテライト・キャンパスで行えるようになった。既存の大学院研究科は,要件を満たす限りサテライト・キャンパスの設置に際して特段の手続きが不要であり,郊外にある大学が交通アクセスの良い都心部にサテライト・キャンパスを設置する事例が急増した。近年は,社会人教育の機能に加えて,産学連携・企業との共同研究,都市部における大学広報や学生の就職支援拠点等の機能を付加したサテライト・キャンパスも増えている。
著者: 中島英博

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

知恵蔵mini 「サテライトキャンパス」の解説

サテライトキャンパス

地方や郊外の大学が都心や交通の便の良い駅周辺などに開設するキャンパス。サテライト教室とも呼ばれる。2002年、文部科学省の大学設置基準改正により設置が認められ、同省の12年度調査では全国で153の大学が設置している。同基準によると、サテライトキャンパスは社会人学生や単位互換を受ける他大学の学生への授業を想定した施設で、自習室図書館などの環境整備を条件としているが、面積や収容人数などの規定はない。11年、山口県萩市の山口福祉文化大が上記の設置基準を満たさずにサテライトキャンパスを設置し、本校の約3.5倍にあたる学生606人(うち98%が留学生)を通学させていたことから、文部科学省が改善指導を実施。13年にも大学設置基準を改正し、サテライト教室の規制を強化するとしている。

(2012-09-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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