サバー送り

デジタル大辞泉プラス 「サバー送り」の解説

サバー送り

山口県の北浦地方(長門市、下関市)に伝わる民俗行事。毎年7月に行われる。稲の害虫を追い払うための“虫送り”の行事で、「サバーサマ」「サネモリサマ」と呼ばれる騎馬武者姿の2体の藁人形を、住民がリレー形式で居住地域外に送り出す。出発地の飯山八幡宮(長門市)で虫よけの神事が行われた後に行列を組んで藁人形が出発、以後数週間かけて各地域を送り継ぎ、下関市豊北町粟野に達する。その後の順路は不定だが、最終的には藁人形は海に流されることが多い。「北浦地方のサバー送り」として山口県の民俗文化財に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android