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サバ紛争 サバふんそうSaba Problems

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サバ紛争
サバふんそう
Saba Problems

マレーシアの脱植民地化・独立で生じたサバ州の帰属をめぐるフィリピンとの対立。かつてサバはスルー王国の版図であったが,1878年スルーのスルタンは北ボルネオ会社の前身と同地の賃借契約を結び,イギリスがそれを引継いだ。 1962年6月,フィリピンのマカパガル政権は公式に領有権を主張したが,イギリスとマラヤはサバを含む形でのマレーシア連邦発足を断行した。その後 63年9月と 68年 11月,フィリピンとマレーシアは国交断絶状態に陥った。 77年8月の東南アジア諸国連合首脳会議でフィリピンのマルコス大統領は領有権放棄声明を出したが,フィリピン議会の反対で法制化されてはいない。この対立の背景には,領有権主張の対立に加え,南部フィリピンのイスラム分離主義運動に対するサバ州の一部からの支援とマレーシア政府の同情的態度もあり,最近では南部フィリピンからサバ州への不法移民,労働者の流入が新たな問題局面となっている。また,サバ問題は東南アジア連合 ASAやマフィリンドそして東南アジア諸国連合 ASEANの地域協力にも影を落としてきた。

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