サン・フィリベール聖堂(読み)サン・フィリベールせいどう[トゥールニュ](その他表記)Saint-Philibert, Tournus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン・フィリベール聖堂」の意味・わかりやすい解説

サン・フィリベール聖堂[トゥールニュ]
サン・フィリベールせいどう[トゥールニュ]
Saint-Philibert, Tournus

フランス,ソーヌエロアール県の町トゥールニュにある元ベネディクト会の修道院聖堂。 950年頃起工され 12世紀初頭に完成した,ブルゴーニュ・ロマネスク建築の最も古い作例の一つ。内陣部地下のクリプトは放射状祭室と周歩廊を最初に採用したロマネスク建築の一例で,元来の木骨天井は 1007年頃の火災のあと,ボールトに変えられたが,それは円柱によって支えられた横断アーチ上に直角に置かれた半円筒ボールトという特殊な構造をもつにいたっている。また側廊には半円筒ボールト,10世紀末の2階建てナルテックスには交差ボールトが採用されている。交差部には3層から成る方形三角屋根の鐘塔をもっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む