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シチリアーノ siciliano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シチリアーノ
siciliano

17~18世紀に流行した歌謡風の旋律のタイプ。シチリア舞曲に起源をもつといわれる。8分の6または8分の 12拍子で,なだらかな旋律的な動きと付点リズムが特徴。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シチリアーノ
しちりあーの
sicilianoイタリア語
sicilienneフランス語

18世紀ヨーロッパに流行した6/8拍子もしくは12/8拍子の曲。付点音符の音型()が特徴。単純素朴な旋律と明快な和声をもち、田園的雰囲気の象徴として用いられることが多い。シチリア島との関係は不明。古くは15世紀ごろの詩の一形式と結び付いていたが、16世紀以後は舞曲として知られる。一方、18世紀のイタリア・オペラにおいてはアリアの一種としてA・スカルラッティらに好まれ、またバッハからモーツァルト、さらには近代のフォーレまで、声楽に器楽に多用された。[関根敏子]

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世界大百科事典内のシチリアーノの言及

【クリスマス】より

…北欧諸国ではクリスマスの音楽は主として室内の催しであるが,南欧諸国では屋外に厩舎の聖母子像をあらわす祭壇を設け,その祭壇に向かって音楽を捧げる風習が古くからあった。南イタリアから起こった抒情的な牧笛の音楽シチリアーノsiciliano(6/8または12/8拍子の舞曲)はその典型的な例で,バロック時代を通じて作曲された数多くのクリスマス協奏曲(コレリ,トレリ,マンフレディーニF.O.Manfredini(1684‐1762)等)にはきまってシチリアーノの楽章が含まれている。ヘンデルの《メサイア》の降誕の場面に現れる〈ピファ〉(パストラル・シンフォニー)もその一例である。…

※「シチリアーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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