改訂新版 世界大百科事典 「シャジュブル」の意味・わかりやすい解説 シャジュブルchasuble[フランス] カトリックの司祭がミサのときに司祭服やストールの上に着る上祭服。真ん中に頭を通す穴をあけた円形の貫頭衣式の外衣で,1~2世紀ごろローマの庶民が着た〈ペヌラ〉というマントから派生したが,フードはつけない。6世紀ごろ市民服としてはすたれ,典礼服としてのみ存続。14世紀以後着やすくするため形の上での変化があったが,19世紀後半ローマ時代の古い形に復帰し,現在も使われている。→祭服執筆者:井上 泰男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報