シュリンケージ採掘法(読み)シュリンケージさいくつほう(英語表記)shrinkage stoping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュリンケージ採掘法」の意味・わかりやすい解説

シュリンケージ採掘法
シュリンケージさいくつほう
shrinkage stoping

採掘した鉱石の一部を下から抜取り,残りの鉱石は切羽内にため,それを足場として上向きに採掘していく採掘法。鉱石は採掘により破砕すると,見かけの体積がふえる。そこでその増加分を下に抜取り,適切な作業空間を残して残りの鉱石を切羽内にためる。切羽内にたまった鉱石は,その鉱画の採掘終了後全部抜取られる。元来金属鉱山の坑内掘りに用いられる方法の一種であるが,炭鉱においても急傾斜炭層の採掘に類似の方法が用いられることがある。 back(overhand)stoping on ore (アメリカ) ,lay system (イギリス) ,magazine mining (スウェーデン) とも呼ばれる。急傾斜で幅の狭い鉱脈の採掘に適する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android