日本大百科全書(ニッポニカ) 「シューリヒト」の意味・わかりやすい解説 シューリヒトしゅーりひとCarl Schuricht(1880―1967) ドイツの指揮者。ダンツィヒ(現グダニスク)生まれ。ベルリン音楽大学に学び、ドイツ各地の指揮者を歴任したのち、1912~44年ウィースバーデン市の第一指揮者、のち音楽総監督。この間ベルリン・フィルハーモニー、ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団、ドレスデン・フィルハーモニーなどにしばしば客演した。第二次世界大戦後はウィーン・フィルハーモニーと共演することが多く、このコンビによるモーツァルト、シューベルト、ブルックナーの演奏は、気品が高く典雅の極みと評された。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例