ショウ(シャウ)・ヨウ(ヤウ)・まつる・たまよばい・ついな(漢字)

普及版 字通 の解説


14画

[字音] ショウ(シャウ)・ヨウヤウ
[字訓] まつる・たまよばい・ついな

[説文解字]

[字形] 形声
声符は昜(よう)。昜に場(じよう)・傷(しよう)の声がある。昜は台上の玉光が下に放射する形。これを魂振りに用いた。〔説文〕一上に「上の祭なり」とあり、道とは墓室に通ずる羨道(えんどう)をいう。そこで魂よばいなどの儀礼をするのであろう。〔周礼、春官、大祝〕の「衍(えん)祭」は羨祭、その〔司農注〕に「衍祭は羨の中なり。今の祭殤(さいしやう)の如し」という。祭殤は祭の誤りで、墓室に収めるにあたって最後の魂よばいをする。〔周礼、春官、司巫、注〕「巫、を下すの禮、今世或いは死してに斂(れん)し、巫に就きて下りするは、其の禮なり」とみえる。酒食(しゆし)鶏血を以て、死鬼の霊の力を借ることを起傷といい、傷はの仮借。楊樹達の説に、長沙の旧俗に、二人の者が神を輿して、道上を遊行するを打昌というとあり、この昌もの仮借字。打昌は追儺(ついな)のような行事であろう。

[訓義]
1. まつる、魂よばいのまつり。墓道上で行う。
2. ついな、鬼やらい。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 なり。タムケノカミ・スガタ・カカフ。強(鬼)を

[語系]
・昜jiangは同声。またsjiang、場diangは声義近く、場十三下とは「を祭る」、すなわち道上祭を行うところをいう。禳・攘njiangもこの系列の語で、には祓禳としての意味も含まれている。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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