日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ジャクソン(アメリカ合衆国)
じゃくそん
Jackson
アメリカ合衆国、ミシシッピ州中西部にある、同州の州都。人口18万4256(2000)。同州最大の都市で、商業・交通の中心地である。主要な工業としては、石油、天然ガス、食品加工、木材、金属、ガラス、木工製品などがある。
ルフリューズ・ブラフとして知られた交易地に1821年州都として町が建設され、23年に市となった。地名は第7代大統領A・ジャクソンにちなむ。南北戦争時には南軍・北軍の戦闘の場となり、63年には町の大部分が焼失した。南北戦争後の復興は遅かったが、1920年代後半には鉄道交通の中心として繁栄し、さらに天然ガスの発見によって発展した。1960年代には多くの人種暴動が起こった。ベルヘーベン大学、州立ジャクソン大学、ミシシッピ大学医学部の所在地。観光対象としては、州議事堂、州知事公邸、南北戦争時に病院として使用された市役所、ミシシッピ川洪水調整用の水路模型(約96ヘクタール)がある。
[菅野峰明]
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