ジャワ文学(読み)ジャワぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャワ文学」の意味・わかりやすい解説

ジャワ文学
ジャワぶんがく

南インド系のパッラバ文字に由来するジャワ文字を用いる。8世紀にまでさかのぼるインドネシア地方語文学のなかで最も古い歴史をもち,叙事的韻文を主流とする豊富な作品がある。インドの二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』はそれぞれすでに 10~11世紀に古ジャワ語 (カウィ語) に翻案された。 14世紀後半の全盛期にはマレー半島まで影響下においたマジャパイト王国は,有名な王国史『ナーガラ・クルターガマ』 (14世紀) ,『パララトン』 (15世紀) を残し,またジャワ固有の『パンジ物語』を広く東南アジアに伝播した。イスラム期には神秘派伝道書,易書,百科全書などが現れた。 18~19世紀はスラカルタ宮廷を中心に文芸復興の機運が盛上がり,ヨソディプロ父子により『ラーマーヤナ』『アルジュナ・ウィワーハ』『バーラタ・ユッダ』などの古ジャワ語古典が盛んに近代語訳され,ロンゴワルシトは最後の宮廷詩人としての活躍をみせた。

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