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ジャンガル物語 ジャンガルものがたりŽanggar un tuguži

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジャンガル物語
ジャンガルものがたり
Žanggar un tuguži

15世紀頃,モンゴル人のなかのオイラート (瓦剌) 部族の間で成立し,やがて全モンゴル人に伝播していった英雄叙事詩。本来は口承文芸であったが,のちに書写された。人々がこの物語を覚えるとき,口頭伝承と書写されたものとを同時に利用したことが確認されている。 1804/5年にドイツの旅行家 B.ベルクマンによってヨーロッパに紹介され注目されはじめた。 1958年に内蒙古人民出版局により,カルムイクモンゴルやオイラートモンゴルでそれまでに採録された 13章全部が一冊にまとめられ,出版された。物語は,ジャンガルという英雄の幼少時から成年に達するまでの事績を美しい韻文で綴ったもので,モンゴルのジャンガル研究者たちは,英雄の行為を通して平和と幸福を希求する民衆の心が表現されている,としている。また,モンゴルの各地から 15章の『ジャンガル物語』が採録され,68年ウラーンバートルで出版された。これら 15章のなかには,58年版の 13章にない新しい章もあり,今後の研究が待たれている。

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