ジール朝(読み)ジールちょう(その他表記)Zīr

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジール朝」の意味・わかりやすい解説

ジール朝
ジールちょう
Zīr

ベルベル族が北アフリカに建てたイスラム王朝 (972~1148) 。ザイリー朝とも呼ばれる。首都はカイラワーン。サンハージャ・ベルベル族のユースフ・ブルッギーン・イブン・ジーリー (在位 972~984) は,ファーティマ朝のカリフ,ムイッズ (在位 953~975) がカイロへ都を移したとき,北アフリカ総督に任じられ,やがてセウタまでの全マグレブを支配下に収めた。 11世紀初め,一族のハンマード朝に領土の西部を割譲したが,1041年ファーティマ朝の宗主権を嫌ってアッバース朝と結んだために,ファーティマ朝が派遣した遊牧アラブの討伐軍に次第に西方へと圧迫された。都をマフディーヤに移したが,ここも 1148年ノルマン軍に占領され,シチリア王のロジェール2世 (在位 1130~54) の支配下に組込まれた。

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