セン・ソン・からしあえ(漢字)

普及版 字通 の解説


10画

[字音] センソン
[字訓] からしあえ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(全)(ぜん)。〔説文〕一下に「(かいぜい)なり」とあり、からしあえをいう。〔楚辞離騒〕に「(そん)、余が中を察せず」とあり、〔楚辞、九章、抽思〕の「數(しばしば)(そん)の多怒なるを惟(おも)ふ」のと同じく、香草の名であるが、〔楚辞〕においては、その巫祝集団の指導者をよぶ名に用いる。

[訓義]
1. からしのあえもの。
2. 香草の名。
3. と通じ、楚の巫祝の指導者。
4. 筌と通じ、うえ。
5. と通じ、ほそぬの。

[古辞書の訓]
名義抄 カウバシ 〔立〕 カウバシ・ハメ

[語系]
tzhiuan、sun、(尊)tzunは声近く、〔楚辞〕にその指導者をとよんでいるのは、尊の意であろう。

[熟語]

[下接語]
・紅・香・芳・忘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報