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ソナンダン sŏnangdang

世界大百科事典 第2版の解説

ソナンダン【sŏnangdang】

朝鮮の堂信仰の代表的形態の一つであり,一般に峠や村の入口と境界,山麓の路端にある白紙や五色の絹布片等をかけた神樹とその下の小石を積み上げた累石壇をソナンダンという。漢字では城隍堂,累石壇と表記される。城隍という字は高麗時代から文献に見いだされるが,元来は中国の城壁やそれをめぐる堀の神であって,のち城邑内の地域の安寧をつかさどる神となったもので,この中国の城隍神信仰が朝鮮ではまず公的なレベルにおいて受容され,さらに固有の部落の守護神である山神信仰と習合して朝鮮独自の城隍神信仰が生まれたのである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のソナンダンの言及

【朝鮮】より

… 洞祭は地縁社会としてのムラ(マウルmaǔl)の共同祭儀である。祭りの行われる神域は,京畿道,忠清道では山神堂(サンシンダンsanshindang),江原道では城隍堂(ソナンダン),慶尚道,全羅道では堂山(タンサンtangsan),済州島では本郷堂(ポニャンダンponhyangdang),酺祭堂(ポジェダンp’ojedang)などとさまざまに呼ばれているが,樹齢の古い大木が神木・神体とされている。壮年で家内に喪,産,妊娠などの不浄のない男子が祭官,祝官に選ばれ,彼らは祭りの前の数日間は家の大門にしめ縄(〈禁縄〉クムジュルkǔmjul)をはって沐浴斎戒して身を浄める。…

【村】より

…あるいは風水上の欠点をカバーするためむらの境に立石や石積みの塔を築いたり樹木を植えたりすることもあり,ときにはこれが,隣むらとの紛争の種となることもあった。むらには入口に当たる場所が比較的明瞭で,峠のような山路にはソナンダン(城隍堂)の木と石積みが設けられたり,村に通じる辻や路傍にチャンスン(長栍)や立石,また村人の徳を記念する神道碑が立てられたり,むらの守護神の神木が茂っていたりする。また今日では村名の標示板や案内板,スローガン等が掲げられることも多い。…

※「ソナンダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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