ソ連共産党大会(読み)ソれんきょうさんとうたいかい(その他表記)Congress of CPSU

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソ連共産党大会」の意味・わかりやすい解説

ソ連共産党大会
ソれんきょうさんとうたいかい
Congress of CPSU

ソ連共産党最高決定機関。全党員から選ばれる代議員により5年に1回開かれ,書記長の中央委員会報告や首相の経済計画報告を聴取し,承認した。また党綱領・規約などの修正,採択や中央委員会委員,同候補,中央監査委員を選出した。実際には実質的討議批判は行われず,中央委員会や政治局の決定を形式的に承認するだけの単なる政策発表の場となっていた。しかし,ゴルバチョフ政権下に開かれた 1990年7月の第 28回党大会はこれまでの党大会と様相を異にし,「人間的で民主的な社会主義」を目指す綱領的宣言と新党規約を採択し,党機構の改革を承認した。しかし,保守派と改革派とが激しく対立し,エリツィン,ポポフ,サプチャークら急進改革派の代議員約 40人が脱党を宣言した。 91年8月のソ連共産党の解散により自動的に消滅した。

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