タプティ川(読み)タプティがわ(その他表記)Tāpti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タプティ川」の意味・わかりやすい解説

タプティ川
タプティがわ
Tāpti

インド中西部の川。マディヤプラデーシュ州南部,サトプラ山脈ガウィルガル丘陵に源を発し,サトプラ山脈南麓を西流して,グジャラート州スラト西方でカンベイ湾に注ぐ。全長約 700km。サトプラ山脈北麓を流れるナルマダ川とともに,インド半島の高原部とガンジス=インダス平原部とを分ける重要な指標となっている。下流では灌漑が行なわれるが,水上交通はあまり発達していない。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タプティ川」の意味・わかりやすい解説

タプティ川
たぷてぃがわ
Tapti

インド中西部を西流する川。マハラシュトラ州、サトプラ山脈のムルタイ池に発し、ブルハンプルで広い盆地に出、カンデシュでプルナ川をあわせ、スラト平野からカンベイ湾に注ぐ。全長670キロメートル。川はデカン溶岩地帯を深く切り込んで流れ、流域には幅30キロメートルの谷底平野が広がる。上・中流域は年間1600ミリメートルの雨が降り、谷の斜面チークや竹の森林がうっそうと茂り、トラをはじめ動物相も豊富でヤーバル動物保護区やコルカズ動物保護区がある。

[成瀬敏郎]

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