タービンポンプ(読み)たーびんぽんぷ(英語表記)turbine pump

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タービンポンプ」の意味・わかりやすい解説

タービンポンプ
たーびんぽんぷ
turbine pump

渦巻ポンプ一種。ディフューザーポンプdiffuser pumpともよばれる。羽根車の外方に案内羽根を備え、それによって羽根車から流出する高速の水の運動エネルギーを圧力エネルギーに変換する。タービンポンプは、設計点を外れた低流量または大流量で運転されると、羽根車から出る水の流出角度と案内羽根の角度とが一致しないため、騒音振動を伴うことがある。高揚程ポンプとして用いられていたが、近年では、ボリュートポンプの性能向上に伴い、タービンポンプの用途は少なくなっている。アメリカでは近年ディフューザーポンプとよぶことが多く、深井戸用立て形ディフューザーポンプに対してのみ立て形タービンポンプという呼び方を使っている。また同国では、ウェスコ型回転ポンプをタービンポンプとよぶこともある。

池尾 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タービンポンプ」の意味・わかりやすい解説

タービンポンプ
turbine pump

ディフューザポンプともいう。案内羽根をもつ渦巻ポンプ。羽根車から出る高速の流体のエネルギーを渦巻室だけで圧力エネルギーに変換するのは,ポンプが大型になるので,案内羽根によってその作用を助けて高揚程にする。さらに高揚程にするには多段式とする。

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