羽根車(読み)ハネグルマ

デジタル大辞泉 「羽根車」の意味・読み・例文・類語

はね‐ぐるま【羽根車】

水車タービンなどで、回転軸周囲羽根を取り付けたもの。羽根に水や風の力を受けて軸を回転させる。

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精選版 日本国語大辞典 「羽根車」の意味・読み・例文・類語

はね‐ぐるま【羽根車】

  1. 〘 名詞 〙 水車。また、タービンなどの回転部に付属する羽根のついた車。これに水や蒸気を受け、その衝撃力圧力によって車を回転させる。
    1. [初出の実例]「はね車巡れるごとく紙一重 水波のへだて引薬也」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第七)

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改訂新版 世界大百科事典 「羽根車」の意味・わかりやすい解説

羽根車 (はねぐるま)

ターボ形流体機械の中で流体と軸動力とのエネルギー授受を行う部分で,ハブに取り付けられた複数の羽根からなる回転体をいう。ポンプ,送風機,圧縮機のように,流体にエネルギーを与えるものではインペラーimpeller,水車のようにエネルギーを受け取るものではランナーrunnerと呼び分けられる。流れがインペラーを通り抜ける方向によって,図示するように遠心式,斜流式(混流式),軸流式に分類される。昇圧作用に遠心力の効果を利用できる遠心式は,比較的小流量の流体に大きな昇圧を与えるのに適し,軸流式は反対に大流量の流体に低圧力を与えるのに適する。ランナーの場合には,図示する方向とは反対に流体が通り抜ける。構造上からは,羽根が両側の側板で支持されるものをクローズド羽根車,片側から支持されるものをオープン羽根車と呼び,また片吸込みに対し,羽根車を背中合せにして両側から吸い込むものを両吸込羽根車という。
流体機械
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「羽根車」の意味・わかりやすい解説

羽根車
はねぐるま
impeller; runner

ポンプや水車などに用いられる羽根をもった回転部品。ポンプの羽根車 impellerはこれが回転することにより液体に圧力および運動エネルギーを与えるもので,水車の羽根車 runner (ランナ) は圧力および運動エネルギーをもった水を通過させることにより,機械的エネルギーを得るものである。一般には2個の円板の間に羽根が設けられているが,その形状目的によって異なり,比速度によって決る。

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栄養・生化学辞典 「羽根車」の解説

羽根車

 →インペラ

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