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ターン・セン Tān Sen

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世界大百科事典 第2版の解説

ターン・セン【Tān Sen】

16世紀後半の北インドムガル帝国アクバル帝時代の音楽家。生没年不詳。イスラム教徒間の尊称である〈ミーヤーン〉の名が与えられて,ミーヤーン・ターン・センと呼ばれ,またアクバル皇帝の寵臣の意味をもつ〈九つの宝〉の一つに数えられて,宮廷音楽家として活躍した。師匠は,ヒンドゥー教の聖者としてあがめられた音楽家スワーミー・ハリダースSwāmī Haridāsであり,師弟ともに伝説的な逸話が多い。ターン・センによって作られたラーガは尊称をもって〈ミーヤーンキ・マルハル〉と呼ばれ,また,代表的な声楽形式の一つであるドルパド歌い手としても有名であった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のターン・センの言及

【インド音楽】より

…この形式はビーナー,バイオリン,笛などによっても独奏され,打楽器はムリダンガという,古代の文献に記されている太鼓が用いられる。北方の声楽の一形式であるドルパドは,16世紀にアクバルの宮廷音楽家ターン・センTān Senによって現在の様式に完成されたといわれる。よりポピュラーなカヤールは,擦弦楽器のサーランギーの伴奏がつき,両者の掛合いはまた即興の妙技である。…

【インド音楽】より

…この形式はビーナー,バイオリン,笛などによっても独奏され,打楽器はムリダンガという,古代の文献に記されている太鼓が用いられる。北方の声楽の一形式であるドルパドは,16世紀にアクバルの宮廷音楽家ターン・センTān Senによって現在の様式に完成されたといわれる。よりポピュラーなカヤールは,擦弦楽器のサーランギーの伴奏がつき,両者の掛合いはまた即興の妙技である。…

【ドルパド】より

…これは4部からなる大形式で,第3部分はドルバdhruva(〈永遠の〉の意)と名付けられており,これと〈語句〉を意味するパダpadaとの合成語が,ヒンディー語風に発音されてドルパドとなる。この形式はアクバル皇帝の時代に,聖者として名高いスワーミー・ハリダースとその弟子ターン・センによって完成され,現在に及んでいる。形式の前半はアーラープで,拍子と詩句とがなく,ラーガを十分に提示する部分で,順次に声域を広め,速度を増す。…

※「ターン・セン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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