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ダナキル Danakil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ダナキル
Danakil

別称ダンカリ Dankali。エチオピア北東部の砂漠地帯。北東を紅海,西をエチオピア高原,南をアハマル山地で限られ,ジブチ西部を含む。紅海沿岸は標高 300~1000mの山地,その西方はグレートリフトバレーの一部で,海面下 150mの低地。塩湖,沼沢地,温泉,火山が散在。エチオピア高原はこの低地から 2100~2400mの断崖をなしてそびえる。ラクダ,ヒツジ,ウシ,ヤギなどの遊牧が行われ,塩,カリ塩などが採掘される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダナキル
だなきる
Danakil

エチオピア北東部、ジブチに住む遊牧民。アファールAfarが自称であるが、ダナキル砂漠に住む勇猛な人々としてこの名でよばれる。エチオピア人種に属し、クシ系言語を話す。人口は約36万(1969)。ダナキルの存在は古くは13世紀からアラブ世界に知られていた。ラクダ、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジなどを飼う。父系出自に基づく氏族組織があり、非中央集権的政治構造をもつ。貴族氏族と平民氏族に分かれ、それぞれ「赤の人々」「白の人々」とよばれる。さらに他部族からつれてこられた奴隷階層、職業によるカースト集団もある。婚姻は父方交差いとこ婚によるものが多い。イスラム教徒であるが、伝統的な宗教も根強い。天空と結び付けられ、男性的とされる至高神ワクを崇拝する。同時にイスラム教の聖人も重要な役割を果たしている。男女ともに割礼を行うが、「赤の人々」と「白の人々」とでは割礼の年齢が異なる。エチオピアの支配民族でキリスト教徒であるアムハラとは古くから敵対関係にあり、戦争を繰り返していた。[加藤 泰]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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