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ダルフール危機 だるふーるきき

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知恵蔵2015の解説

ダルフール危機

2003年2月、スーダン西部のダルフール地方で武装蜂起したイスラム系黒人反政府勢力「正義と平等運動(JEM)」と「スーダン解放軍(SLA)」と、政府の支援を受けたアラブ系民兵との内戦。現在まで死者30万人、難民200万人を出し、「世界最悪の人道危機」と言われる。アフリカ連合(AU)は紛争の地域内解決をめざして停戦監視部隊7000人を派遣、平和維持活動を行ってきたが、資金難を理由に06年9月末までの撤退を決定。その後は国連の平和維持部隊に引き継ぐことを決議している。国連のアナン事務総長は06年5月、受け入れ準備のためブラヒミ特使をスーダンに派遣した。一方、AUの仲介によりスーダン政府と反政府勢力との和平交渉がナイジェリアの首都アブジャで開かれ、06年4月末の交渉期限が2度延期されたのち、同年5月5日、反政府勢力側の最大派SLAの主流派との間に和平合意が成立した。その内容は(1)反政府勢力の政府軍への統合、(2)ダルフール地方への一時金3億ドルと年間2億ドルの交付金、(3)家を失った住民への補償、(4)自治を問う国民投票の実施、アラブ系民兵組織の武装解除などである。しかし、JEMは反政府勢力の副大統領職登用やダルフール地方の自治州化を求めている。

(林晃史 敬愛大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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