ダレス(Allen Welsh Dulles)(読み)だれす(英語表記)Allen Welsh Dulles

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ダレス(Allen Welsh Dulles)
だれす
Allen Welsh Dulles
(1893―1969)

アメリカの政治家。ニューヨーク州ウォータータウン生まれ。アイゼンハワー政権の国務長官J・F・ダレスの弟。プリンストン大学に学び、1916年から外交官として活躍。1918~1919年のパリ講和会議に出席。弁護士業に一時従事したのち、第二次世界大戦期にCIA(中央情報局)の前身であるOSS(戦略活動局)に入る。1951年CIA副長官、1953年アイゼンハワー政権の下でCIA長官に就任。彼の在任中CIAは、世界各地の左翼政権の転覆を画策し、1953年にイランのモサデク首相失脚、翌1954年にはグアテマラのアルベンス政権転覆に関与した。1961年に辞任し、弁護士業に復帰した。

藤本 博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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