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ダンマパーラ Dhammapāla

世界大百科事典 第2版の解説

ダンマパーラ【Dhammapāla】

5世紀後半にあらわれた南方上座部マハービハーラ派の注釈家で,仏音(ぶつとん)に次いで重要な人物。生没年不詳。南インドの東南海岸地方にあるパッラバ朝領内のナーガパッタナNāgapaṭṭana(タンジョール近郊)で修行し,そこで《長老偈》《長老尼偈》など初期仏教経典の注釈を書き,さらに仏音の主著《清浄道論》の複注を残した。大乗唯識学派の護法(ダルマパーラ)とは別人である。【田中 教照】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ダンマパーラ
だんまぱーら
Dhammapla

古代インドの僧で、仏音(ぶっとん)に次ぐ南方上座部(じょうざぶ)の大注釈家。生没年不詳だが、おそらく5世紀後半ごろの人。南インド、カーンチープラの出身で、上座部大寺派(だいじは)の古い注釈書に基づいて多くのパーリ語の注釈を著した。すなわち、パーリ経蔵中の小部経典中の七経(自説(じせつ)、如是語(にょぜご)、天宮事(てんぐうじ)、餓鬼事(がきじ)、長老偈(ちょうろうげ)、長老尼偈、所行蔵(しょぎょうぞう))の注釈(アッタカター)である『パラマッタディーパニー』、また『導論注(どうろんちゅう)』『清浄道論大注(しょうじょうどうろんだいちゅう)』のほか、長部注・中部注・相応部注それぞれに対する注釈(復注書、ティーカー)などが彼の作とされている。[森 祖道]
『森祖道著『パーリ仏教註釈文献の研究』(1984・山喜房仏書林)』

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