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仏音 ぶっとん

5件 の用語解説(仏音の意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

仏音【ぶっとん】

パーリ語名のブッダゴーサBuddhaghosaの音訳。5世紀ころの仏教学者,南伝蔵経の大注釈家。生没年不詳。中部インドバラモン僧の家に生まれ,仏教に帰依(きえ)し,三蔵研究のためスリランカに渡る。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶっとん【仏音】

5世紀ころの南方仏教の学僧。生没年不詳。パーリ語名,ブッダゴーサBuddhaghosaの音訳。中部インドのマガダ国にバラモンの子として生まれ,幼少よりバラモン教の根本聖典であるベーダをはじめ,ヨーガ学派サーンキヤ学派の論典を学んだ。のちに諸国を遊学して論議をたたかわせたが,レーバタ比丘に負けて,ついに仏教徒となった。はじめ,ボードガヤーのマハーボーディ(大菩提)寺に学んだが,レーバタからスリランカに渡って三蔵の注釈を学ぶよう勧められると,マハーナーマ王(在位410‐433)の時代にスリランカに渡った。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ぶっとん【仏音】

〔パーリ名 Buddhaghosa〕 五世紀頃の南方仏教の僧。スリランカの大寺(マハービハーラ)を中心に仏典注釈をパーリ語に翻訳再構成した。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仏音
ぶっとん

古代インドの僧で、南方仏教最大の注釈家。生没年不詳。5世紀前半に活躍した。パーリ名をブッダゴーサBuddhaghosa、サンスクリット名をブッダゴーシャBuddhaghoaという。北インドのブッダガヤの近くで生まれた(最近では南インド出身説が有力)。南インドを遊歴したあとに、マハーナーマMahnma王(在位410~432)の時代に、当時のセイロン(スリランカ)の首都アヌラダプーラにあった南方上座部(じょうざぶ)大寺(だいじ)派の本山、大寺(マハービハーラ)において、そこに秘蔵されていた古代シンハラ語などの古い注釈をパーリ語に翻訳しながら再構成し、大寺派の正統説を確立した。その主著『清浄道論(しょうじょうどうろん)』は大寺派の教理の集大成書である。そのほか、パーリ語三蔵の多くの部分に対する注釈書(アッタカター)も、前記の古資料に基づいてパーリ語で著した。すなわち、律蔵の注、経蔵中の長部の注、中部の注、相応部の注、増支部の注などは、少なくとも彼の著作とされている。そのほか、伝統的に彼の作と伝説されている注釈書はさらに多い。[森 祖道]
『森祖道著『パーリ仏教註釈文献の研究』(1984・山喜房仏書林)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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