ダーガバ(その他表記)dāgaba

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダーガバ」の意味・わかりやすい解説

ダーガバ
dāgaba

スリランカセイロン)における,仏陀遺骨仏舎利)をまつる仏塔。ダゴバ dagobaともいう。インドのストゥーパの形式を継承し,形も基本的には同じであるが,基壇四方にアーヤカと称する方形突出部を付す。また,外周には細い石柱を三重または四重に立て並べることが多い。アヌラーダプラルアンベリ塔(前1世紀頃,直径約 77m,高さ約 54m),アバヤギリ塔(前1世紀,2世紀改築,直径約 94m,高さ約 70m),ジェータワナーラーマ塔(3世紀,直径約 94m,高さ約 70m)などが比較的古く大規模である。

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世界大百科事典(旧版)内のダーガバの言及

【寺院建築】より

…スリランカの寺院建築に最も顕著な特色はストゥーパである。ダーガバdāgabaと呼ばれ,インドの覆鉢塔の初期の形式をながく保持し,傘蓋は円錐形の相輪となっている。大規模なものが多く,欄楯(らんじゆん)に代えて列柱をめぐらすなど独自の特色も備えている。…

【ストゥーパ】より

…釈迦の遺骨を納めた聖建造物。パーリ語でトゥーパthūpa,中国や日本では窣堵波,卒塔婆(そとば),塔婆,塔,浮図(ふと)などといい,スリランカではダーガバdāgaba(遺骨を納める所を意味するdhātugabbhaの転訛)とも呼ぶ。また礼拝対象一般を指すチャイティヤと同義とされることもある。…

【スリランカ美術】より

…大多数を占める仏教建築は,現代に至るまで仏教が信仰の主流であることから,繰り返し修復をうけているものも少なくない。仏教建築で最も顕著なのはストゥーパであり,スリランカではこれをダーガバdāgabaと呼ぶ。本質的にはインドの覆鉢塔の形式を継承し,その初期の形式を後世まで保持している点に特色があり,しかも大規模なものが数多い。…

※「ダーガバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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