日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
チェンバーズ(Sir William Chambers)
ちぇんばーず
Sir William Chambers
(1723―1796)
イギリスの建築家。スウェーデンのイョーテボリに生まれる。イギリスで教育を受けたのち、スウェーデンの東インド会社に勤め、1740年から約9年にわたってインドや中国を航海。その後、49年パリのジャック・F・ブロンデルについて建築を学び、翌年から5年間、イタリアにおいてルネサンス建築の研究に専念した。61年にロバート・アダムとともに王室建築家となり、82年には建築総監にまでなっている。キュー・ガーデンのパゴダ(1757~63)やサマセット・ハウス(1776~86)が代表作で、著書に『公共建築論』(1759)がある。
[谷田博行]