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チベット活仏(かつぶつ)の後継者問題 ちべっとかつぶつのこうけいしゃもんだい

知恵蔵の解説

チベット活仏(かつぶつ)の後継者問題

2007年9月、チベット仏教における高僧(活仏)の継承者を認定するにあたり、中国政府は当局による許可制を導入した。チベットでは、最高位のダライ・ラマと第2位にあたるパンチェン・ラマは、いずれも活仏として崇拝され、その死にあたって、転生者(生まれ変わり)を認定することになっている。1989年、パンチェン・ラマ10世が死去すると、チベット動乱(59年)で亡命していたダライ・ラマ14世は、ニマ少年を転生者として認定し、中国政府はノルブ少年を認定した。その後、ニマ少年は中国内で行方不明になっている。許可制の導入は、ダライ・ラマ14世の影響力を排除するねらいと考えられ、「宗教への不当な干渉」との批判もある。07年10月、米連邦議会は、ダライ・ラマ14世に最高の栄誉をたたえるゴールド・メダルを授与したが、これに対して中国政府は、内政干渉であると批判した。

(岩井洋 関西国際大学教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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