(岩井洋 関西国際大学教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
インドと中国の仏教の影響を受けつつチベットにおいて成立した大乗仏教。13世紀にはモンゴル,17世紀には満洲に伝播し一大教圏を築いた。11世紀にインドの学僧アティシャが提唱した修行階梯にもとづき,11世紀以後サキャ派,カギュ派,ゲルク派などの宗派が成立した。これに対して,自派の起源を10世紀以前の古代王朝時代に帰する宗派をニンマ派(古派)と総称する。これらチベット仏教の四大宗派はそれぞれ世俗の勢力と結びついて政治力を持ったが,特にゲルク派はすべての仏教思想を体系化する思想とモンゴルの軍事力を背景にして,17世紀にチベットを統一した。1959年のチベット動乱に際してチベットの高僧が多数海外に亡命したため,現在は欧米人の信者も数多い。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…チベット仏教に対する俗称。インド仏教の正統を継承するものであるが,この俗称のために異端もしくは変容のはなはだしい仏教であるかのように誤解されている。…
※「チベット仏教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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