チボリウム(その他表記)ciborium

翻訳|ciborium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チボリウム」の意味・わかりやすい解説

チボリウム
ciborium

聖堂祭壇あるいは洗礼盤をおおうために設けられた4本の柱に支えられた天蓋 (→タベルナクルム , バルダキーノ ) 。初期キリスト教時代には普通垂れ幕がかけられた。円形多角形または長方形の塔のような多様な形式があり,屋根の部分は一般にピラミッド状をなしている (サント・シャペル,サン・ピエトロ大聖堂) 。チボリウムの語源ははすの花托,またその形をした碗の意で,キリスト教の聖杯をさすことがある。

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世界大百科事典(旧版)内のチボリウムの言及

【祭壇】より

…そこに表現される中心的主題は,キリスト,聖母,祭壇のささげられた聖人に関するものである。 祭壇の四隅に立てた柱の上にのせるチボリウムciborium(天蓋)は,初期キリスト教時代に殉教者の墓の上に設けた建造物に端を発するが,その代表的作例にはベルニーニの〈バルダッキーノ〉(サン・ピエトロ大聖堂)がある。祭壇の置かれる至聖所を囲み,俗人の立入りを禁止するために,障壁(障柵)が祭壇の周囲に設けられることがある。…

※「チボリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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