普及版 字通 「チャク・はしる・こえる」の読み・字形・画数・意味

7画
[字訓] はしる・こえる
[説文解字]

[字形] 会意
彳(てき)+止(し)。彳は小径、止は趾(あし)、歩行する意。〔説文〕二下に「乍(たちま)ち行き、乍ち止まるなり」とするが、止は
(ゆ)く意である。彳部・
部の金文の字には、彳・
を用いるものがあり、
(遣)・
(追)・
・
(遺)には彳に従うもの、また後・復・
(御)に
に従う形に作るものがある。〔説文〕にまた「讀みて、春秋
羊傳に、階を
(こ)えて走ると曰ふが
(ごと)くす」とあり、今本は
を
(ちよ)に作る。階を上るとき、一足ずつ
えて上ることを拾級(しゆうきゆう)、左右を一段ずつ上るのを歴階(れきかい)、その歴階をこえることを
(
)という。いまわが国の神社や、特定の儀礼のときに拾級を用いるが、それはもと中国の古法である。[訓義]
1. はしる。
2. こえる。
3. 彳
(てきちよく)、ゆきつとまりつする。[古辞書の訓]
〔
立〕
ハシル・ユキ・トドム[部首]
〔説文〕に百八字、重文三十一字、〔新附〕十三字。〔玉
〕にはすべて二百五十五字を属する。うちに徒の字を含むが、徒は
部に属し、土声の字である。[語系]
・
thiak、
thiokは声近く、
diek、躅diokも同系の語。踟die、
dioは「たちもとほる」、彳
(てきちよく)・
躅(てきちよく)・踟
(ちちう)はみな行きなやむことをいう形況の語である。[熟語]

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