チャング(読み)ちゃんぐ

百科事典マイペディア 「チャング」の意味・わかりやすい解説

チャング

ウズベキスタンツィター属打弦楽器。イランサントゥール同様台形の薄い木製共鳴箱の上に金属弦(最低弦のみ1本,ほかは3本1コース)を張り,両手に持った細長い2本の棒で打奏する。左右2列に木製の小さな可動柱を配す。伝統的奏法では,音を止めないので響きは波打つように共鳴する。独奏合奏に用いられる。アフガニスタン口琴を指す場合もある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のチャングの言及

【ドキュメンタリー映画】より

…フラハティはハリウッドのメジャー会社パラマウントに注目されて《モアナ》を撮り,つづいてW・S・バン・ダイク監督の《南海の白影》(1928)とF.W.ムルナウ監督の《タブウ》(1931)という2本の〈劇映画〉に協力させられるが,ハリウッドの商業主義と折り合いがつかず,イギリスに渡り,プロデューサーのマイケル・バルコンに完全な自由をあたえられて,北アイルランドのアラン諸島の孤島できびしい自然とたたかう人間の生活を描いた《アランMan of Aran》(1934)をつくり,ドキュメンタリーの先駆的開拓者としての業績によって,〈ドキュメンタリーの父〉と評されるに至った。
[第2次大戦前のドキュメンタリー]
 アメリカでは,フラハティの作品のほか,のちに特撮怪獣映画《キング・コング》(1933)を製作するメリアン・C.クーパーとアーネスト・B.シェードサックのコンビが,遊牧イラン民族を描いた《地上》(1926)やタイの稲作農民を描いた《チャング》(1927),探険家マーティン・E.ジョンソン夫妻が野獣の生態を撮影した《アフリカ遠征》(1923)などがつくられた。また,ペア・ロレンツの《平原を拓く鍬》(1936)と《河》(1937)はフラハティの流れをくむ詩情ゆたかなドキュメンタリーとして知られる。…

※「チャング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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