ツングース族(読み)ツングースぞく(その他表記)Tungus

翻訳|Tungus

旺文社世界史事典 三訂版 「ツングース族」の解説

ツングース族
ツングースぞく
Tungus

東部シベリア・満州北部に分布する民族
アルタイ語族,モンゴロイドに属する。その基本的生産は狩猟であるが,地域的環境に応じて馴鹿 (となかい) ツングース・遊牧ツングース・定住ツングースの群に分かれる。中国史上では,粛慎 (しゆくしん) ・挹婁 (ゆうろう) ・勿吉 (もつきつ) ・靺鞨 (まつかつ) ・渤海 (ぼつかい) ・女真(金)・満州(清)の名で現れている。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のツングース族の言及

【エベンキ族】より

…人口2万9900(1989)。旧称ツングース族。分布範囲は広く,西はエニセイ川左岸から東はオホーツク海岸まで,北は極北ツンドラ地帯から南はアムール川までというシベリアのほぼ全域と,中国北西部に及び,ツングース諸語の一つであるエベンキ語を話す。…

【太陽】より

…この太陽の形を刻む地方では,湖沼に生えるヒシの実が重要な食料で,秋にヒシの実が実るときの祭りに,太陽神に木幣が供えられる。ザバイカル地方のツングース族では,太陽は下位神の中ではいちばん尊いので,しばしば至高神と混同されるほどである。狩人は獲物をとると,太陽に向かっておじぎをし,短い祈禱(きとう)をあげて,その頭蓋を木につるす。…

【ツングース語系諸族】より

ツングース諸語に属する言語を話す諸民族。かつてはツングース族(広義の)と呼ばれた。今日,その大部分はロシア連邦のシベリアと極東地域に住み,少数が中国の東北部,新疆ウイグル(維吾爾)自治区,内モンゴル自治区に居住する。…

※「ツングース族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android