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ティグラト=ピレゼル3世 ティグラト=ピレゼルさんせいTiglath-Pileser III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ティグラト=ピレゼル3世
ティグラト=ピレゼルさんせい
Tiglath-Pileser III

アッシリア帝国の王 (在位前 745~727) 。アッシリア名トゥクルティ=アパル=エシャラ。アダド=ニラリ3世の子。前 745年軟弱な兄弟アシュール=ニラリ5世を廃してみずから王となり,ただちに改革に着手。独立に傾く広大な州を分割し,各州に王直属の行政監督官を配置,官吏の行状,課税,軍備,兵站などを監督指導させるとともに,全国に諜報機関をめぐらした。こうして前 738年までに 80の州が成立,強力な中央集権体制を確立した。対外的にはザムアとメディアを制圧,前 743年ウラルトゥのサルドゥリシュ2世を破り,その同盟者をきびしく罰するとともに,アルパードの首都を前 741年攻略,北方からの侵入を防ぎ,全シリアとパレスチナの国々を従属あるいは撃破し,イスラエルも従えた (列王紀下 15・19~22,29~30) 。彼は征服地の住民を強制移住させ,外交を弄して敵の結束を乱すなど,多様な手段を用いて,シャルマネゼル3世の没後,衰退に向った帝国を急速に回復させた。前 729~728年バビロンを攻略,その王位につき,初めて1人の王がアッシリアとバビロニアとの王位を兼ねた。

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