ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティニス」の意味・わかりやすい解説 ティニスThinis エジプトのナイル川中流域の西岸アビドスの北方 20kmにある古代遺跡。上エジプトの第8ノモスの都でティスともいう。本格的調査が実施されていないので詳細は不明であるが,前 3100年頃古代エジプトを初めて統一した第1王朝の初代王メネス (メナ) とそれに続く第1,2王朝の諸王の出身地といわれ,ティニスの部族神である鷹神ホルスは,のちにファラオ (王) たちの祖先と考えられた。アビドスは初めはティニスの墓地であった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by