ティモール島民(読み)ティモールとうみん(その他表記)Timor Islanders

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティモール島民」の意味・わかりやすい解説

ティモール島民
ティモールとうみん
Timor Islanders

小スンダ列島東端にあるティモール島の住民。西部に住むアトニ族が本来の先住民で,のちにテトゥム族が 14世紀頃移住してきたといわれる。このほかにブナ族,マカッサイ族などが住んでおり,またパプア系あるいはメラネシア系の要素も混っている。一般にとうもろこし,陸稲,さつまいもなどを栽培し,水牛,牛,豚,鶏などを飼育している。移動農耕,焼畑耕作が伝統的方法であるが,一部には灌漑農耕も導入された。 16世紀以後の植民キリスト教が入ったが,一般に祖先その他の霊を崇拝する精霊崇拝が盛んである。多くの自治体に分れていて貴族平民,奴隷の階層があったが,奴隷制は消滅した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む