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ディアレクティケ ディアレクティケdialektikē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ディアレクティケ
dialektikē

問答法ないし弁証法を意味するギリシア語ディアレクティケの創始者はエレア派ゼノンとされ,その方法は相手の主張を仮説として認め,その仮説が矛盾した結論を導くことを証明して相手を論破する争論的性格のものであった。しかしプラトンはそれを真の意味での問いと答えの弁証法として哲学そのものの方法にまで高めた (『国家』『クラテュロス』) 。一方,アリストテレスは真の前提から出発する演繹体系として分析論から区別して,一般的に承認された見解に基づく推論をディアレクティケと呼んだ (『分析論前書』) 。またストア派では「真と偽および真偽いずれでもないものを問いと答えのうちに弁別する知識」と定義されている。以後中世末期までは一般的にいってディアレクティカ (ラテン語形) は論理学の一部あるいは論理学そのものであった。

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世界大百科事典内のディアレクティケの言及

【プラトン】より

…イデア界とその認識努力の究極には,〈学ぶべき最大のもの〉として,〈善のイデア〉がある。仮説・前提を廃棄しつつ上方の原理へとさかのぼり,〈善のイデア〉の直知にまで到達することを目ざす,純粋思惟によるイデア界の探究が〈ディアレクティケdialektikē〉と呼ばれ,哲学的営為の最上位におかれる。以上がプラトン哲学の基本構想であるが,中期末から後期にかけての著作においては,それをより強固なものとするための論理的反省や認識論的基礎の批判的考察がなされるとともに,多くの新しい発展的要因が付加される。…

※「ディアレクティケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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