ディグビー(その他表記)Digby, Sir Kenelm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディグビー」の意味・わかりやすい解説

ディグビー
Digby, Sir Kenelm

[生]1603.7.11. バッキンガムシャー,ゲーハースト
[没]1665.6.11. ロンドン
イギリスの廷臣,科学者。オックスフォード大学で学んだのち,海外に遊び,1623年マドリードでスペイン訪問中の皇太子チャールズ (のちのチャールズ1世 ) の廷臣となり,帰国。 27~28年私掠船長となってトルコ沖でフランス船を襲撃旧教徒として王妃ヘンリエッタ・マリアの側近であったため,清教徒革命の際議会の批判を受け,フランスに亡命し,教皇に国王派への援助を画策した。 49年帰国したが追放され,54年許されて帰国。王政復古後,イギリス学士院の評議員。 64年政界を引退してのちは,数学,化学,哲学などの研究に余生をおくった。主著霊魂の不滅について』 Of the Immortality of Man's Soul (1644) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android