デーデルライン(読み)Do¨derlein,Ludwig Heinrich Philip

朝日日本歴史人物事典 「デーデルライン」の解説

デーデルライン

没年:1936.3.23(1936.3.23)
生年:1855.3.3
明治期に来日したお雇い外国人。ドイツ人動物分類学者。ラインラントの生まれ。明治12(1879)年から14年まで東大医学部予科教授として在日。その間各地で精力的に採集して,相模湾の三崎近辺が海産動物の宝庫であることを発見,また動物地理学上の旧北区東洋区境界線九州奄美大島間にあることを指摘した。奄美大島の民俗に関する貴重な記録も残している。帰国後はさまざまな動物群を研究して高い評価を受け,シュトラスブルク動物学博物館館長を長く勤めた。<著作>J.クライナー他訳「琉球諸島の奄美大島」(『沖縄文化研究』8号)

(磯野直秀)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「デーデルライン」の解説

デーデルライン Döderlein, Ludwig

1855-1936 ドイツの動物学者。
1855年3月3日生まれ。明治12年(1879)政府要請で来日し,東京大学医学部予科で動物学,植物学をおしえた。14年任期をおえて帰国。シュトラスブルク大教授,ミュンヘン動物学博物館長をつとめた。1936年3月23日死去。81歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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