トゥンヤイ=ファイカケン自然保護区(読み)トゥンヤイ=ファイカケンしぜんほごく(英語表記)Thungyai-Huai Kha Khaeng Wildlife Sanctuaries

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

トゥンヤイ=ファイカケン自然保護区
トゥンヤイ=ファイカケンしぜんほごく
Thungyai-Huai Kha Khaeng Wildlife Sanctuaries

タイ西部,ミャンマーとの国境山岳地帯にある東南アジア最大規模の野生生物保護区域群。隣接するトゥンヤイ自然保護区とファイカケン自然保護区からなっており総面積は 5774km2。豊かな緑と多くの水源をもつ保護区内にはかぎられた森林警備隊員以外の立ち入りを禁止し,理想的な環境を維持している。トラ,インドゾウ,アジアスイギュウマクジャクホエジカなど絶滅危惧種 34種をはじめ,哺乳類 120種,両生類 43種,爬虫類 96種,淡水魚 113種,鳥類 400種の生息が確認される野生の楽園となっている。また熱帯サバンナ気候が豊かな植生をもたらし,東南アジア特有の竹林草原が広がり,ラン科はもとより,絶滅の危機にあるクサギなどの草花がみられる。 1991年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android